TOP>INDEX>CONTEST TOP>2005CONTEST>入賞者

おめでとうございます!

2005年ヴィゾンニシモトサマーファークラフトコンテスト入賞者作品ご紹介

※( )内は弊社の特に誰が推した賞かを示しています。


◆最 優 秀 賞◆

(shop賞、縫製賞)

大阪府 木本様

ハンドバッグ(ラビットファー使用)

毛皮素材 31500円分進呈

作品コンセプト:ラビットファーを使い、ハンドバッグを作りました。
持ち手と留め具は牛革を使い、手縫いでステッチしています。

毛皮、裏地も全て手縫いです。留め具はマグネット式になっています。長い財布も十分入ります。

◆評◆ソーイングが好きで得意な印象である。
商品価値があり、すぐにでも店頭に並べられる作品。毛皮を使うのはまだ不慣れかもしれないが、
素材を生かし余す所無く使って作ろうとする毛皮という素材に対する興味を伴った素朴な愛情を大変感じる
大きさも手頃でマチもとってあり大変使い易く、使ってみたくなる。
素材は珍しい物を使った訳でも、高級な物を使った訳では無いし、また
専用の道具を持っていない為手縫い仕上げがなされているが、とても丁寧に仕上げたあとが見て取れる。
他のアート性溢れる作品の中で手縫いの素朴さも手伝っての要素も確かにあるかも知れないが
一目見て愛情が感じられた為一番目立った感がある。物作りの原点に気づかされる一品
この調子で是非高級素材で挑戦して欲しいとの思いを込めて最優秀賞贈呈致します。


◆小物部門優秀賞◆

(デザイナー賞 縫製賞)

千葉県 斉藤様

カチューシャ、ポシェット、コインパース3点

(チベットラム使用)

毛皮素材 21000円分進呈

作品コンセプト:ヨーロッパの女の子の髪の毛のような クルクルしたチベットラムを使用した、風になびくがま口ポシェットとカチューシャ


◆評◆まず、計画性のある発想がとても良い。即使えるおしゃれ小物。
長毛のチベットラムも人気の素材で、今のファッションの流行にあっており、使い勝手もなかなか良い。
金具と毛皮の色が合っており、ビンテージ的風合いを狙ったと思われる。カチューシャは仕上げにもう一工夫すればもっと見栄えも良く、面白くなる。
コンセプトのはっきりした作品。優秀賞。(厳密に言うとポシェットと財布で小物ワンセットとして見た。
カチューシャは分類としては選外だがアイデアの面白さ故トータルの良さを買った)


◆衣類部門優秀賞◆

(社長賞)

東京都 山田様

マフラーにもなる帽子(フォックス使用)

毛皮素材 21000円分進呈

作品コンセプト:ブルーフォックスを一匹使用して帽子を作りました。顔の後ろについているクリップでしっぽをかませると、より防寒効果が上がります。また、マフラーとしても使う事が出来ます。


◆評◆良い素材を大胆な使い方で帽子に仕上げてあり、貫禄の感じられるデザイン。社長賞。
ファーのファッションショーなどでモデルが良く冠っているようなデザインのひとひねり加えたデザイン。狐の耳のピアス、ツメのダイヤなど若々しい発想がある一方で大きな素材を恐れず大胆に使った所に大変価値がある。


シッポの黒いレースのリボンは、スエードにすればもっと良くなるのでは。普段使いには目立ってしまうが、ファッションとしては良く出来た作品。

リス筆箱 選外 アドバイスとして、リスの顔を立体的に仕上げると可愛らしくなると同時に存在感が増すだろう。


◆小物部門入賞◆

(デザイナー賞)

井原様

バッグ(ミンク使用)

毛皮素材 10500円分進呈

作品コンセプト:切り替えで縫っているので毛並みの違いの面白さ、ポンポンが取り外し出来ます。


◆評◆第一印象が大変アーティスティックである。流行の形で発想は良くクラッチバッグを連想させる。
実用に関してはもう少し改善の余地がある
素材を生かし、仕上がりをもう少し美しく見えるよう工夫すれば大変素晴らしいものになる。


写真写りが良いのが印象的。フォトジェニックな魅力満載の作品。


◆小物部門入賞◆

(アイデア賞)

米澤様

チョウ型ブローチ(ラビット使用)

毛皮素材 10500円分進呈

作品コンセプト:ファーの柔らかさと柄を生かして紋白蝶のブローチに。胴は銀で、羽はラビットファーで。


◆評◆一見単純な発想のように見えるが今までにあまり無かった形である
応募写真より実物の方が良く、手に取ると大変可愛らしい味がある。
揺れるモビール状の触覚がおしゃれで良い


◆小物部門入賞◆

(努力賞)

山上様

ジャケット(ラビット使用)

毛皮素材 10500円分進呈

作品コンセプト:ウール地にラビットファーをポップに貼る事により年齢を問わずカジュアルにもエレガントにも着る事が出来ます。ファーの間にスパンコールを散りばめる事によりさらにゴージャス感がまし表情が豊かに。今回は縫い付けましたがニードルパンチを使っても面白いと思いました。


◆評◆ダークグレーの服にピンクの毛皮を使い色の配色は良い
そつなく可愛く仕上げているが、均一に並べたデザインが
言うなればややホームソーイング的である。袖にも毛皮を飛ばす、身頃の毛皮は散らばり方を不均一にするなどするともっとデザイン性が高まり完成度が増すと思われる


◆選外◆

(努力賞)

浅倉様

通年使用できるペンダント

ラビット毛皮素材 5250円分進呈

作品コンセプト:素材に使っているファーは色が濃い方がビーバーで、毛の長い物はレッドフォックスです。
かなり長いネックレスですが、これは首に直に触れる部分がビーズと、アクリルのチェーンで汗ばむ時期にも負担がかからないようにしてあります。
下の部分のファーは、ねじり込むようにして、存在感をあらわすようにしました。ハデなように見えますが、自分のオリジナルを思いきって表現してみました。
吊り下げた長さは40センチほどです。

-----

◆評◆男性的で大胆なデザインでゴルチェなどを連想させる
首に当たる部分は毛皮を使わないなど通年使用するアイデアが見られるのは
良いが、これはむしろネックレスにこだわらずベルトや腰に下げるなどの
アクセサリーにすれば更に面白くなる可能性がある


◆選外◆

(努力賞)

池村様

眼鏡用イヤーマフ

ラビット毛皮素材 5250円分進呈

作品コンセプト:一緒に使うとゴチャゴチャする耳あてとメガネをドッキングさせて、メガネの方にも使い易い耳あてを考えました。
これまで使われる事が少なかった「顔の部分の毛皮」を今回使用して、毛皮のムダを無くすオシャレな防寒小物を提案します。

-----

◆評◆イヤーマフをした時に眼鏡がかけにくい事からの発想で生まれた作品
眼鏡にただつけるだけでなくデコレーションを施した所に工夫のあとが見られる。
ただ、顔の周辺に使う物は基本的にうるささをなくす事を第一に考慮すべきである。
イヤーマフ部分のデザインはアクセサリーをあしらうのではなく
コサージュ風のデザインで毛皮そのものでデザインすれば
もっと可愛くなるのでは。ぶらさがっているイメージを払拭する工夫をすれば
作品の魅力が増す筈。


■選考を終えて■


バラエティに富んだ作品が寄せられ、最後まで価値観を問われ苦しみながらの選考となりました。
何を第一とするべきか? デザインか、技術か、実際の需要に基づいた価値か…
全部を兼ね備えている作品はありませんでしたが、それがかえってそれぞれの個性として
我々に訴えて来ました。

最終的には、それぞれを細かく見て批評を行った後、判断としてはあいまいなものですが、
作品力と言うか、いわゆる

「どれだけ訴える物があるか」

を第一に考えて賞を決めました。(見る者によって差はあるのは承知ですが)

大変慣れた、デザインも面白い物もよせられ苦しんだのですが、
毛皮の現場にいる者として流行のリサーチ、良い素材を入手する事は必要ですが
そこにある素材でどれだけ頑張れるか、という大変原点に返った物の見方を
我々にはからずも示唆する事となった木本さんの作品を最優秀と致しました。
写真審査では社員の反応は普通だったのですが、実物が届いた時に
かなりはっきりと(特に女性陣)意見が出たのが興味深かったです。

今回コンテストを行うにあたり、数々の力作をお送りいただいた
応募者の方全員に深く感謝の意を表すると共に、
どうぞこれからも毛皮という自然の素材の優しさ、包容力をここに改めて感じ、
楽しみながら共存していただければ…と社員一同願ってやみません。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

株式会社ニシモト フラッグシップストア ヴィゾンニシモト2005サマーファークラフトコンテスト

コンテスト企画担当:西本




2005(C) Nishimoto co.,ltd. All rights reserved.